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突然ですが皆さんは本多清六さんという方をご存知ですか?
最近はYouTubeなどでも紹介されているため、知っている方も多いかもしれません。
彼は現東京大学の教授であると同時に大富豪だった人物です。
しかも彼は初めからお金持ちだったわけではなく、叩き上げの苦労人。
そこでこの記事ではまず初めに彼の経歴を紹介し、その後皆さんの資産形成に役立つ彼の金言を彼の著書「私の財産告白」からまとめていこうと思います。
この記事が少しでも皆さんの資産形成に役立てば幸いです。
・本多清六という昔のお金持ちの人生に興味がある方
・ゼロからの資産形成に興味がある若い方
・資産形成に折れそうな方
本多清六さんとは
本田静六さんとは1952年に亡くなった、日本の学者、そして投資家です。
彼は林学者であり、日比谷公園を皮切りに、多くの公園の設計・改良に携わり、「公園の父」と称されています。
彼は学者の顔の他にも、投資家としての側面を持ちました。
後に説明する「四分の一天引き貯金法」を元てに投資で巨万の富を築きますが、定年退官と同時に全財産を寄付したというすごい方。
戦後また多くの財産を失ったときも、自分の精神次第で120歳まで生きられると豪語する精神マッチョな方。
彼は渋沢栄一さんとも同じ時代を生き、また出身地も同じ埼玉県という偶然。
新一万円札の顔である、渋沢栄一さんについて詳しく知りたいという方は、こちらの記事をどうぞ。
![](https://tackboolog.com/wp-content/uploads/2023/12/新一万円札の顔-300x158.png)
四分の一天引き貯金法とは
これは本多清六さんが造った貯金方法です。
大学時代にドイツに留学した彼は、その地の師に蓄財の重要性を教えられます。
彼が帰国後にまとまった財産を作るために編み出した貯金法、それが「四分の一天引き貯金法」です。
その方法は名の通り、給料の四分の一を天引きして貯金するだけ。
これだけでもだいぶ大変と思った方が多いと思いますが、なんと臨時収入(ボーナスなど)は全額貯金。
方程式に表すとこんな感じです。
貯金=通常収入 ✖️ 25% + 臨時収入 ✖️ 100%
この貯金法を実践してお金が貯まらないわけがありません。
彼はこの四分の一天引き貯金で拵えた財産を元に投資を行い、巨万の富を気づいたのです。
本多清六さんの蓄財を加速する金言集
![](https://tackboolog.com/wp-content/uploads/2023/12/Untitled-13-1024x538.jpg)
金言1:戦争で何もかも失った時に放った言葉
戦後、国は建て直しのために預金凍結や財産税をお金持ちから徴収します。
もちろんそれらの対象となった本多清六さんはこの時点で蓄えた財産のほとんどを失います。
その時に自分への戒めとして放った言葉が次のものです。
この上は、慢心と、贅沢と、怠惰とを厳に戒めさえすれば、
本多清六著「私の財産告白」
どうやら百二十歳以上までは無事に生きられそうである。
これがゼロから巨万の富を己の力だけで蓄えた人の精神力である。
ちなみに彼はこの言葉通り、戦後80歳を超えた後も日々の仕事と倹約に勤しんでいます。
金言2:貧乏な学生時代の決意
本多静六さんは苦学の末に東京大学の農学部の助教授となります。
当時の大学教授は指折りの高級取り、これで貧乏から抜け出せるかと思ったら大間違い。
彼の噂を聞きつけ、計9人の家族を支える羽目となってしまいます。
そんな時に彼が貧乏をから抜けるための決意がこちらです。
貧乏に強いられてやむを得ず生活をつめるのではなく、自発的、
本多清六著「私の財産告白」
積極的に勤倹貯蓄をつとめて、逆に貧乏を圧倒するのでなければならぬと考えた。
貧乏の状態から、さらに勤倹貯蓄に努めて、貧乏を圧倒する。
この言葉からも彼のエネルギッシュさが伝わると思います。
おそらく現代に生きている方々の多くはこの本多清六さんの状況よりはマシな方が多いのではないでしょうか。
それでも蓄財が進まないということは、何か無駄なものにお金を払っている証拠です。
一度自戒の意味も込めて、この言葉を真摯に受け止めてみてください。
金言3:貯金の秘訣
今でも多くの方が「どうしたらお金を貯めることができるのか」や「どの貯金方法がいいのか」で頭を悩ませていると思います。
そこで本多清六さんは一見シンプルな、しかし深い言葉を投げかけます。
貯金の問題は、要するに、方法の如何ではなく、実行の如何である。
本多清六著「私の財産告白」
そう、皆さんもお気づきの通り貯金は「やるかやらないか」なのです。
貯金をすればお金が貯まり、貯金をしなければお金が貯まらない。
とてもシンプルですが、本質をついた言葉です。
金言4:貧乏とは
本多清六さんは彼独自の貧乏感を持っていました。
次の言葉はよくこれを表しています。
人間の一生をみるに、だれでも早いか晩いか、一度は必ず貧乏を体験すべきものである
本多清六著「私の財産告白」
どうせ一度は通る貧乏なら、できるだけ一日でも早くこれを通り越すようにしたい。
貧乏に苦労し、貧乏し抜いてこそ、人生の意義や事物の価値認識をいっそうふかめることができるのである。
ここで彼はどんな人間も人生の中で一度は貧乏に陥ると説いており、そのため1日でも早く貧乏を経験すべきだと説いています。
また貧乏が世間が思う100%悪いものではなくて、むしろ貧乏が思考をより深める可能性を示唆しています。
この金言は特に僕は自分ごととして感じることができます。
裕福な家で育った僕は、大学入学まで何不自由なく暮らしていました。
しかしオランダ留学と同時に父親の会社経営が傾き、また物価高に円安が響いて今まで考えたこともないような貧乏生活に陥ってしまいます。
生活が苦しいため、一日三食から二食に減らし、他の人に金の工面をする始末。
しかしこの貧乏から学んだことはとても大きかったと思います。
またもし去年の時点で貧乏を経験していなかったら、この先必ずお金に苦労する時が来ていただろうということも簡単に予想できます。
金言5:貯金の障害
本多清六さんは実際に四分の一天引き貯金法を実践したため、人が貯金する際の障害を、血の通った言葉で教えてくれます。
貯金生活をつづけていく上に、一番のさわりになるものは虚栄心である。
本多清六著「私の財産告白」
銀はどうせ銀、銀なりに暮らせばいいのであるが、さらに人生をより安全にし、
生活をより健全にしようとするならば、むしろ一歩を退いて――事実は一歩を進めて――実力以下の銅なり、鉄なりの生活から出発していくべきだろうではないか。
普通の人なら身の丈に合った生活で十分と考えるところを、彼は一歩も二歩も引いた生活をすると、より生活が安全で健全になると説いています。
確かに身の丈に合った生活だけでは、貯金は減らないが、増えていかないのも事実。
彼のような一財産を築くためには、自ら勤倹貯蓄に身を任せることも一つの手と言えるでしょう。
金言6:稼ぐ力を伸ばすために
勤労生活者が金を作るには、単なる消費面の節約といった、消極策ばかりでは十分でない。本職に差し支えない限り、否本職のたしになり、勉強になる事柄を選んで、本職以外のアルバイトにつとめることである。
本多清六著「私の財産告白」
彼はなんと今から約100年前から副業を勧めています。
なんといっても彼も副業を毎日行っていた1人で、毎日原稿一ページを書く習慣を持っていました。
その結果、彼は生涯に渡って100冊以上もの著作物を残しました。
副業は今も昔も最強の蓄財方法の一つだったのです。
自分のやりたいことにもっと時間をまわしたい方は、是非この記事を参考にしてみてください。
![](https://tackboolog.com/wp-content/uploads/2023/11/DALL·E-2023-11-07-10.14.24-Illustration-of-a-young-adult-male-around-25-years-old-with-a-bald-head-and-a-lean-physique-of-East-Asian-descent-spending-his-leisure-time-playin.png)
金言7:欲望の上手な付き合い方
二杯の天丼はうまく食えぬ
本多清六著「私の財産告白」
昔は貴重だった天丼も二杯目は一杯目ほど満足しないのと同様に、月20万円の生活をする人が月40万円の生活に漕ぎ着けても、幸福は2倍になりません。
むしろ人生の幸福は、生活の方向が上向きつつあるかどうかで決まると彼は説きます。
僕の好きな言葉で、これと似た「足るを知る」という言葉があります。
またマネー本の元祖である、「バビロン大富豪の教え」にも「欲望に優先順位をつけよ」という格言があります。
金言8:節約とケチの違いは?
本多清六さんは節約と吝嗇(ケチ)は全く別物だと言います。
節倹は出すべきものをチャンと出し、義理人情も立派に尽くすが、ただ自分に対してだけは、足るを知り、分に安んじ、一切の無駄を排して自己を抑制する生活を指すのである。
本多清六著「私の財産告白」
これに対して吝嗇は当然出すべきものを出さず、義理人情を欠いてまでも欲張ることだと言います。
世間では倹約者や節約者とケチな人が、同じように見られがちですが、本質的に全く違うぞんざいなのです。
金言9:借金について
借金に対しては本多清六さん自身も多く苦労してきたと語っています。
借主となるなかれ、また貸主となるなかれ、貸主は金と友人とを同時に失う
本多清六著「私の財産告白」シェイクスピア
これは彼自身の言葉ではなく、世界最高の作家の1人、シェイクスピアの言葉です。
彼は人から借りるだけでなく、人に貸すこともよくないと言っています。
実際本田静六さんはこの禁を破って、多くの人にお金を貸してきましたが、返ってきたためしはなかったと語ります。
人にお金を貸すときは、お金をあげるくらいの意気込みで行うべきでしょう。
まとめ
この記事では本多清六さんの経歴を軽く紹介した後に、彼の著作である「私の財産告白」から、皆さんの蓄財に必ず役立つ金言を9つ紹介しました。
僕もこの本のおかげで、引き締めて蓄財に励もうと決意できました。
この記事で紹介した金言の他にも、たくさんの有用な言葉を彼は「私の財産告白」で残しています。
気になった方は是非一度手にとって読んでみてください。
今ならKindle Unlimitedに加入している方は無料で読むことができます。
最後にここまでこの記事をお読みいただき誠にありがとうございます。
この記事が少しでも参考になったという方は、コメントとSNSへのシェアよろしくお願いいたします!
それではまた明日!
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