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「方丈記」から学ぶ現代にも通用する生き方

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こんにちは、たっくです!

僕は色々な本が好きですが、特に好きな本の一つが方丈記。

中学2年生の時に古文の授業で出会い、そこからもう30回以上は原文を読んでいます。

なぜこんなにも方丈記に惹かれるかというと、何か現代にも通じるような苦悩と、それらを乗り越える方法が記されてるように感じるから。

ということで今回は方丈記のあらすじを軽く紹介し、その後に僕が特に大事だなと思っている教訓を語っていこうと思います。

目次

方丈記とは

方丈記は鎌倉時代に鴨長明によって書かれた随筆、つまりエッセイです。

方丈記は「徒然草」兼好法師、「枕草子」清少納言と並び日本三代随筆に数えられています。

名前の由来は著者の鴨長明が晩年京の郊外に方丈(四畳半ほど)の小庵に住み書き記した記録であるため「方丈記」と名付けられました。

なんといっても一番の特徴は一つ一つの文章の美しさ。

このとても美しい序文は誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

次に簡単にあらすじを解説していきます。

あらすじ

方丈記は大きく分けて前半と後半の二つに分けることができます。

数々の災害を記録した前半

方丈記は個人の随筆であると同時に災害記録としても高い評価を得ています。

  • 安元の大火(1177年)
  • 治承の竜巻(1180年)
  • 福原遷都(1180年)
  • 養和の飢饉(1181年)
  • 元暦の地震(1185年)

たった10年間でここまでの災害に見舞われることもそうはないでしょう。

注目すべきは一つ一つの災害の表現が実体験と一致していること。

つまり鴨長明はおそらく災害のたびに自分の目で見て確かめて書き記したことが明らかでしょう。

自分の暮らしにご満悦な後半

ここで少し鴨長明という人物について解説します。

鴨長明は京都の下鴨神社の禰宜(神社での重要な役職)である鴨長継の次男として生まれたお坊ちゃん。

ただ20歳の時に鴨祐兼との権力争いに敗れてしまい、禰宜の役職を継ぐ事は叶いません。

しかも49歳の時には再び河合社の禰宜のチャンスを得ますが、またしても鴨祐兼に反対され、無かったことになってしまいます。

つまり鴨長明という人物の人生を一言で表すなら転落人生。

生まれ育ったとても大きな家から晩年は方丈に移り変わったことからも容易に想像できると思います。

そんな状況でも我が身一つ、我が心一つで自分の好きなことをして余生を送った鴨長明の生活が後半には書かれている。

方丈記から得られる教訓

万物は変化する

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 よどみにうかぶうたかたはかつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。 世の中にある人と栖と又かくのごとし。

川の流れは絶えず、決して同じ水ではないように

川の澱みに浮かぶ泡もまた、出来ては消え、消えてはまた生まれ、同じ泡がとどまっている事はない。

この世の人と棲家も同じようなものだ。

現在でもずっと同じことなどあり得ず、むしろ変化のスピードは増してきている。

鴨長明が人生と住居を並列してして見ている点はとても面白い。

変化が当たり前のこの世の中で住居を方丈でフットワークが極端まで軽い長明はもしかしたら過去も今も最先端だったのかもしれない。

従属の代償、自由の代償

世にしたがへば、身苦し
したがはねば、狂せるに似たり。

この世のしきたりに従えばこの身が苦しい。

従わなければ狂人としみられよう。

これは現在にも通じる格言ではないだろうか。

人の生き方はおそらくこの2通りしかないと思う。

どちらにも代償がある中でどちらかを選ぶかを読者自身に任せている。

なるべく身軽にすべし

もし、心にかなはぬ事あらば、
安く他へ移さんがためなり

何かが起きたら簡単に他所へ移せるように。

これが鴨長明の住居に対する向き合い方です。

僕はこれを住居のみでなく、身の回り全てに当てはめることができる言葉だと思っています。

おそらく鴨長明が日本最古のミニマリストだったのではないでしょうか。

程よく適当に生きる

もし、念仏ものうく、読経まめならぬ時は、みづから休み、みづから怠る。さまたぐる人もなく、また、恥づべき人もなし。

もし念仏が億劫で、読経に身が入らぬときは、自分で勝手に休み、勝手に怠る。

これぞ僕が鴨長明のことが大好きな理由だ。

まさに頑張りすぎない、自由を謳歌している。

もちろんこの時代の多くの人と同じく彼も仏教徒であるのは間違いないが、それでもここまでゆるくやる。

全てを失っても、それでも自由を得た長明だからこそ真の楽しみを得られたのかもしれない。

終わりに

最後に皆さんにもぜひこの美しい文章から成る「方丈記」を読んでいただきたい。

きっと何か学びや教訓が得られるはずだ。

この記事ではまだまだ解説しきれなかったところがたくさんある。

興味のある方はぜひ下の参考本リストから手に取っていただきたい。

おすすめは漫画版を読んでから解説、原文だ。

それでは今日も幸せな人生が送れますように!

ではまた明日!

参考文献

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